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ゲーム中継に入場客殺到…「G-STAR」、新しい星に浮上したeスポーツ

ゲーム中継に入場客殺到…「G-STAR」、新しい星に浮上したeスポーツ

Posted November. 17, 2017 08:39,   

Updated November. 17, 2017 09:23

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「生き残る方法ですか?ゲーム序盤から力を抜かずに状況を冷静に見極めることでしょうね」

16日、釜山市海雲台区(プサンシ・ヘウンデグ)にあるBEXCOに設けられたPCオンライン銃合戦ゲーム「バトルグラウンド」の実演会場。有名インターネット放送司会者であるパク・ヒウン氏(20)がこのゲームの勝者になる方法を説明すると、その周りに約200人の観客が集まった。このシーンは、ゲーム放送プラットフォームにリアルタイムで中継され、会場に出向いていない観覧客たちもこれを見守った。同じ時間、ゲーム専門キャスターとして有名なチョン・ヨンジュン氏(45)は、別のPCオンラインゲーム「エア」の対決現場を中継していた。「今は対戦相手を攻撃すべきですね」と声を高めると、観覧客らの足が実演会場に集まった。

同日開幕した国内最大ゲーム展示会「G-STAR2017」で確認したゲーム業界の新しい話題は「見るゲーム」だった。昨年は、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)などを基盤にしたゲームデモが多かったのに対し、今年は、ゲーム中継などを通じて楽しむeスポーツが主流をなしている。

同日から19日まで、韓国ゲーム産業協会の主催でBEXCOで開かれるG-STARは、今年、史上最大規模で開かれた。G-STARは、ゲーム会社各社が新作ゲームを公開し、業界関係者が集まって、ゲーム業界の現状をそのまま示している。今年で13回目を迎えたG-STARは、35カ国から676社が参加する。今年の参加ブースは2857か所で、昨年(2719か所所)より5.1%が増えた。最近、四半期ごとに売上記録を塗り替えて、快速成長を遂げているゲーム業界の雰囲気が反映された結果とみられる。

今年は各ゲーム会社とコンピュータ部品メーカーなどがゲームを直接利用できるスペースを用意した。その大半はゲームがみられるように画面を設置して、観覧客を迎えた。eスポーツと個人放送がゲームのマーケティング手段として大きな注目を集めているからだ。インターネット放送を通じて口コミによってグローバル興行にまでつながったゲーム「バトルグラウンド」の場合、80人が同時に参加できるブースを設けて、これを現場ですぐに中継した。

会場には、新作ゲームを先に楽しもうとする群衆のほか、ゲームを見るために訪れた観覧客も少なくなかった。300個のブースを実演会場として用意したネクソンも、アフリカテレビの有名インターネット放送進行者を招いて、オンライン中継を任せるなどした。

会場の中央に位置したゲーム放送プラットフォーム「ツイッチ」のブースでは、有名ゲーム放送者らが国内主要ゲームをテーマに、交互にトークコンサートを開いた。同日、トークコンサートに参加したクァク・ヒョンソクさん(25)は、「お気に入りのゲームを専門家らと一緒に分析し、研究する楽しみがかなりある」と話した。同日はオーバーウォッチ、ハースストーンなどのeスポーツ競技が用意され、観覧客の注目を集めた。

年間20万人が訪れるG-STAR展示会の序盤興行実績は、悪くない評価を受けた。ネクソンの関係者は、「初日から5000人以上が訪れ、国内ゲームへの高い熱気を確認できた」と評価した。ただし、今年は慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)地震の影響で、大学修学能力試験が延期となり、週末に集まると予想していた受験生観覧客の訪問は難しいという評価が多い。このため、昨年の来場者である21万9000人を超えるのは難しいとみられる。

これに先立って、15日に開かれた今年の大韓民国ゲーム大賞では、バトルグラウンドが大賞を受賞した。モバイルゲームブームの中で、PCオンラインゲームが4年ぶりに大賞を奪還した。このゲームの開発会社であるポブジのキム・チャンハン代表は、「個人放送のツイッチで人気を集めたのが興行に大きく役立った。ゲームの年内正式発売を目指して開発しており、eスポーツとしても披露する計画だ」と語った。



林賢錫 lhs@donga.com