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中国の交渉術

Posted November. 15, 2017 09:27,   

Updated November. 15, 2017 09:45

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台湾国立中山大学の林文程教授は、『中国共産党の交渉の理論と実務』という著書で、武戯文唱と事実の歪曲、統一戦線戦術を共産党の主な交渉戦術に挙げた。武戯文唱は、中国の京劇で武術演技者に武術の動作だけでなく歌や踊りで主人公の内面の心理を表現するよう注文する時に使う言葉だ。中国建国の「十大元帥」で外交部長まで歴任した陳毅は、「(戦闘だけでなく)交渉も革命の一手段」とし、交渉を武戯文唱、すなわち「口による武術」と表現した。

◆共産党の交渉術は、本交渉のほかに交渉前だけでなく交渉後の戦術が隠れているという。①交渉前には強硬な口調で脅迫し、②不利な議題は案件から除き、③交渉時は曖昧な口調で義務を回避し、④交渉後には文案を任意に解釈し、⑤交渉相手の混乱を最大限活用するということだ。これを知らずに2度も国共合作に応じた国民党は、軍事的優勢にも敗れて台湾に追いやられた。

◆1992年、韓中国交正常赤交渉をした権丙鉉(クォン・ビョンヒョン)元駐中大使は、最も困難な問題として台湾、中朝血盟、北朝鮮の非核化を挙げる。韓国は、抗日闘争の時から友好のある国民党との関係を強調したが、中国は台湾との外交関係の断絶を要求して貫徹させた。韓国も中朝血盟の断絶と北朝鮮の非核化協力を要請して同意を得たが、国交正常化25年が経っても今も宿題として残っている。中国が交渉に反して義務を回避してきた結果だ。

◆中国の李克強首相が13日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談で、「中韓は先日、高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)問題に対して段階的に処理することでいくつかの認識が一致した」とし、「韓国が努力して中韓関係の発展の障害を取り除くことを望む」と述べたと、国営新華社通信が14日付で報じた。「THAADそのものが議論されたのではなく、以前にこのような問題があったことを振り返った」という大統領府の会見とは異なり、裏合意が論議を呼んだ。中国特有の「交渉後の戦術」かも知れない。もし裏合意があったなら、韓国政府も国民の理解を求めることが当然の道理だ。