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シェールガスの富鉱帯、米国に「コリアン油井」が108個

シェールガスの富鉱帯、米国に「コリアン油井」が108個

Posted November. 13, 2017 10:24,   

Updated November. 13, 2017 11:02

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SKプリマスは、ソウル面積の4分の1を超える170平方キロメートルの鉱区に108のシェールガスの油井を掘削して、一日に2700バレルの原油とガスを生産している。SKは2014年に鉱区を買収後、40カ所あまりの油井を直接掘削した。原油価格の下落を受けて、今年は7カ所だけを開発した。ケン・エドワーズ現場所長は、「原油価格が大幅に下落すれば、生産が中断される可能性があるので、原油価格の値上がりを期待している」と語った。

最近原油価格が上昇したことを受け、シェールガスの開発ブームも再び頭をもたげている。アン部長は、「トラック、水、砂など、シェールガスの掘削設備と資材の価格が上がっている」と話した。シェールガスは原油価格が1バレル当たり40ドルを下回らない限り、経済性があると分析される。

シェールガスやオイルは、探査が比較的簡単で掘削期間が20〜30日に過ぎない。しかし、生産費は、中東産原油掘削コストの約10倍(300万ドル)がかかる。

●米国が60年ぶりに、天然ガス輸出国に転換

シェールガスの開発は、天然ガスの純輸入国だった米国を輸出国に変えている。米エネルギー情報局(EIA)によると、米国は60年ぶりに初めて、来年、天然ガスの純輸出国に転換される。このような変化を見せているところがテキサス州ヒューストンの南側のメキシコ湾にある港フリーポート液化天然ガス(LNG)ターミナルである。7日に訪れたここでは、440万トン規模の天然ガスの液化設備3基が建設されていた。このターミナルは元々LNG輸入のために推進されたが、2008年、シェールガスのブームに乗って輸出基地に転換された。米国には計4カ所のLNG輸出基地がある。マイケル・スミス・フリーポートLNG開発会長は、「米国はシェールガスを輸出して、エネルギー独立の夢を達成できるだろう」と述べた。フリーポートターミナルは約4兆〜6兆ウォンの経済的効果と4000人の雇用創出効果を上げると期待される。

韓国の年間使用量(約3500万t)に匹敵する埋蔵量を保有しているオクラホマ・シェールガス鉱区の持分を確保したSK E&Sも、ここに足掛かりを確保した。イム・シジョンSK E&S米州本部長は、「日本の東芝と一緒にここの液化施設1基を確保して、年間220万トンの米国産LNGを持ち込む計画だ」と語った。

●米国を経由して中国市場に進出

米国産LNGは、欧州でロシア産天然ガスの影響を弱めている。ポーランドに続き、リトアニアも米国産LNGの輸入に乗り出している。ドナルド・トランプ米政府が「LNG外交」を通じて、米国産LNGの輸出拡大に乗り出す可能性も大きい。大気汚染防止のため、ガス消費量を増やしている世界最大のシェールガス埋蔵国、中国も変数となっている。国際エネルギー機関(IEA)によると、中国のガス消費量は、2022年まで年平均8.7%が増加すると予想される。崔東洙(チェ・ドンス)SKイノベーションE&P代表は、「2021年以降は中国進出も可能だろう」と述べた。

米国産LNGは、中東産と違って、原油価格ではなく、米現地の価格に連動されるうえ、「到着地制限」(契約地域でのみ使用)や「義務買収」(消費量に関係なく契約物量を買収)など、バイヤーに不利な契約慣行もない。中東と東南アジア産が71%を占めている国内LNGの輸入先を米国に多角化した場合、対米通商摩擦の解消にも役立つ。日本は年間LNG輸入量の20%程度を米国産に置き換えする計画だ。

問題は価格である。米国産LNGの価格は中東産の半額であるが、長距離運送費がついて価格競争力が落ちる。業界では原油輸入先の多角化のための運賃支援制度のような対策が挙げられる。



朴湧 parky@donga.com