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ソウル大学教授チーム、慢性難治性骨粗しょう症の治療物質を発見

ソウル大学教授チーム、慢性難治性骨粗しょう症の治療物質を発見

Posted November. 13, 2017 10:24,   

Updated November. 13, 2017 11:04

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慢性難治性骨疾患である骨粗しょう症を治療できる物質が発見された。ソウル歯科大学の閔柄武(ミン・ビョンム)教授チームは、骨が消失されることを防ぎながら、骨の生成を促進する物質を見つけたと、12日明らかにした。

研究チームは、血清および骨組織で多く発見されるタンパク質「ビトロネクチン」から、骨粗しょう症を治療できる機能性ペプチド物質を見つけた。この物質は、骨を作る骨母細胞の分化を促進して骨を作ると同時に、骨を無くす破骨細胞の機能を抑制させる。

特に研究チームが卵巣を摘出したラットにこの物質を投与すると、骨母細胞数が増加する現象を見せた。人間の場合、閉経後の女性の約30%が卵巣から適切にホルモンが分泌されず、骨粗しょう症が生じる。機能性ペプチド物質が骨粗しょう症を持つ女性高齢者に役立つ可能性のあることを示す結果だ。

閔教授は、「歯周病を治療するとき、慢性炎症で骨消失が起こる場合、回復できる方法がない」とし、「これを解決しようと研究を始め、骨消失と回復過程を詳細に探り、回復に役立つ物質を見つけた」と話した。

骨粗しょう症は、骨の消失速度が生成速度より速い時に発生する病気である。韓国では50歳以上の男性の12%と女性の33%が骨粗しょう症を持っていると言われている。骨粗しょう症患者は、衝撃を受けたとき、骨が簡単に折れて、なかなかくっつかない。既存の治療薬があるが、骨が消失する速度を遅らせるだけだった。また、長期間使用時は顎骨壊死などの深刻な副作用があった。この研究は、「細胞死滅と分化」ジャーナルの9月22日付けに掲載された。



オ・ガヒ記者 solea@donga.com