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元合同参謀議長「在韓米軍がある限り戦争は絶対起きない」

元合同参謀議長「在韓米軍がある限り戦争は絶対起きない」

Posted November. 11, 2017 09:10,   

Updated November. 11, 2017 10:12

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「明らかなことは、在韓米軍が駐留する限り、戦争は絶対に起きないということだ」

北朝鮮の核実験後、国民の関心事となった「安保」。関連ニュースは溢れているが、一般国民にとって最も関心があるのは、結局は「戦争が本当に起きるのか」、「戦えば勝つのか」ではないだろうか。これについて金鍾煥(キム・ジョンファン)元合同参謀本部議長(71)は、「在韓米軍と戦うということは、米国と戦争をするということ」とし、「北朝鮮はそのような能力もなく、結果が明白な戦争をする可能性はない」と主張した。金氏は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領在任中の2003年4月から2年間、合同参謀議長(陸軍大将)を務めた。

金氏は、「在韓米軍の存在意義は戦争そのものを防ぐ『戦争抑止力』にある」とし、「在韓米軍が撤収すれば、北朝鮮はやってみる価値があると考えるだろう」と述べた。金氏は、現政権が推進する戦時作戦統制権(戦作権)早期返還と合意には至っていない「未来連合司令部」(仮称)の創設に対しても懸念を示した。未来連合司令部は、戦作権返還後に韓米連合軍司令部に代わる組織で、米軍司令官、韓国軍副司令官である連合司令部とは違って、韓国軍が司令官を担い、米軍が副司令官を務める。

「北朝鮮の赤化統一戦略は、第1段階に韓米連合司令部の解体、第2段階に在韓米軍の撤収、第3段階に武力または理念による赤化統一だ。第1段階の目標が連合司令部解体だが、それを韓国が自らすることになる。連合司令部の解体は在韓米軍が撤収する口実を作ることになる」

また、「未来連合司令部が創設されても、米軍の兵器体系が分からない韓国軍司令官がどのように米軍を指揮できるのか」と運営能力に疑問を呈した。死の白鳥(B1B)、ステルス機、空母など米軍が兵器を支援しても使えないため無用の長物ということだ。

金氏は、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国軍の日の行事で、『戦作権を有してこそ、北朝鮮が韓国を恐れる』と言ったが賛成できない」とし、「今は韓半島で戦争が起きれば自動介入なので米軍の増援軍が駆けつけるが、戦作権が返還されて連合司令部が解体されれば、米国の議会承認を受けなければならない」と強調した。議会承認を受けて来るのでは遅く、来たとしても、戦作権が返還されたため韓国軍の指揮を受けて戦わなければならないが、米軍にはそのような前例がない。

一部で主張する戦術核兵器の導入は、「物理的な面よりも堅固な韓米同盟の誇示、国民の不安解消などの次元で象徴性がある」と指摘した。金氏は「初めは私も、グアムで撃ってもここで撃っても違いはないと考えたが、北朝鮮の核開発を傍観した中国に強い警告を与えられると考えるようになった」とし、「また、国民が安全を懸念しているが、いざ実際はよく分からないため、心理的安定も与えることができるだろう」と話した。

金氏は、「前に会ったある米国の安全保障関係者が、『政治』の反対語は『原則』と話した」とし、「国民が不安を感じているが、安保を政治的に扱わないことが殉国烈士たちへの礼儀」と述べた。



李沅柱 takeoff@donga.com