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「昌慶宮の温室」はあの当時のまま…1909年に建てられた国内初の洋風温室

「昌慶宮の温室」はあの当時のまま…1909年に建てられた国内初の洋風温室

Posted November. 08, 2017 08:40,   

Updated November. 08, 2017 08:41

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大韓帝国末期に日本帝国が昌慶宮(チャンギョングン)に建設した温室が、一部復元を経て10日公開される。

文化財庁傘下の昌慶宮管理所は、昨年8月から始まった「昌慶宮大温室」(登録文化財第83号・写真)の補修工事を最近終えたと明らかにした。これに先立って、2013年の点検で、温室の窓枠の木材が腐食して、観覧客の安全に問題があることが分かり、補修に入った。

昌慶宮の大温室は、1909年に建てられた韓国初の西洋式温室で、鉄骨や木材構造物をガラスで包んだ。日本帝国が大韓帝国の最後の皇帝である純宗(スンジョン)を昌徳宮に閉じ込めた後、彼をねぎらうという名分で動物園と一緒に建設した。日本王室植物園の責任者であった福羽逸人が1907年に設計し、フランスの会社が工事を担当した。大韓帝国末期の洋風建築という象徴性が認められ、2004年2月に登録文化財に指定された。

文化財庁は、温室の窓枠と床のタイルを取り替えた後、鉄の柱と手すりを新たに塗った。特に工事の過程で1909年の建立当時に使用された英国製タイルの欠片が見つかって、原型を考証できた。そのタイルメーカー(ミントンホリンズ)が1905年に発刊した製品パンフレットを、インターネットで見つけたのだ。文化財庁は、パンフレットに出てきたタイルの色と文様、発見された欠片の大きさを参照して、床のタイルを敷いた。

温室の内部では、昌徳宮のイブキと慶尚南道統営比珍島(キョンサンナムド・トンヨン・ビジンド)にあるヤツデの木、全羅北道北扶安中渓里(チョンラナムド・プアン・チュンゲリ)のイヌツゲなど70種余りの植物を展示する。



金相雲 sukim@donga.com