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政府筋が伝える韓中THAAD交渉の本当の内容は...

政府筋が伝える韓中THAAD交渉の本当の内容は...

Posted November. 04, 2017 09:51,   

Updated November. 04, 2017 10:12

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韓国と中国が先月31日、合意文発表を機に高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)問題による関係悪化の修復に乗り出したが、核心の内容に対する解釈をめぐって論議が絶えない。「裏合意説」も流れている。このため、韓中が本当はどのような交渉をしたかに関心が集まっている。

最も議論になる部分は、合意文で言及された韓国政府の「3NO」原則が、事前の協議でどのようにまとめられたかだ。「3NO」原則は、△THAAD追加配備を検討せず、△米国のミサイル防衛システム(MD)に参加せず、△日米韓軍事同盟不可の3点。中国外交部の華春瑩報道官に続き中国メディアまでこの原則を「約束」と表現して問題になった。

今回の交渉全般に関与した政府筋は。「中国側が『3NO』原則を守るよう要請し、『約束』という表現を求めて来たが、書面や口頭で保障したことはない」と明らかにした。そして、「最終調整された文面は韓国が『最善の努力をつくす』という水準だった」と付け加えた。ただ、政府は今後この原則をめぐって中国や米国などで解釈の攻防が起きることを憂慮し、関連国に立場を伝える計画だ。

政府は、中国が今後THAAD問題を再び提起する可能性を一蹴した。別の消息筋は、「北朝鮮の核問題などが整理されない限り、中国は理由を問わずTHAAD問題を取り上げないことを繰り返し確認した」と強調した。「約束」レベルではないものの、少なくとも今後1、2年は中国がTHAADを問題視しないと信頼できる発言を韓国が勝ち取ったということだ。

 

消息筋によると、韓国が中国のTHAAD報復に遺憾表明をしない代わりに、中国側がTHAAD報復を解除するというシグナルを発表文を調整する際、繰り返し伝えたという。交渉で中国の高位関係者が、「THAADで悪化した通商問題はうまく解決するだろう。心配しなくていい」というメッセージを伝えたということだ。

合意文の「中国は韓国が表明した立場に留意する」で、「留意」の正確な意味をめぐっても解釈が錯綜している。ある関係者は、「韓国政府は、THAADレーダーの探知範囲が中国の戦略的利益を損なうという中国側の憂慮に留意するという意味であることを明確に伝え、中国もこれに同意した」と伝えた。

一方、両国政府は来月が有力視されていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中と関連して、今月末の推進を議論しているという。



申晋宇 niceshin@donga.com