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北朝鮮元公使、米議会公聴会で証言へ

Posted October. 30, 2017 09:25,   

Updated October. 30, 2017 09:47

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北朝鮮の元外交官としては初めて米議会の証言台に立つ太永浩(テ・ヨンホ)元北朝鮮駐英公使が、米国務省の「特級警護」を受けることになる。太氏は議会で、北朝鮮の実状について証言する一方、トランプ政権関係者と会って、北朝鮮に対する制裁の実効性を高める方法について「特別授業」をするという。

29日、米国務省と複数の外交筋によると、今週初め米国を訪れる太氏は、1週間ほどワシントンに滞在して活動するという。来月1日(現地時間)、下院外交委員会公聴会で、「内部者が見た北朝鮮政権」と題して証言するほか、様々な面談やセミナーが決まっている。

まず、公聴会に先立ち31日に戦略国際問題研究所(CSIS)で開かれる非公開セミナーで演説する。同セミナーは、駐韓米国大使に内定したビクター・チャCSIS韓国部長が司会を務める。同セミナーには、招待された人だけが出席する予定だ。

太氏は議会公聴会後、上下院議員らと面談する予定であり、国務省関係者とも会って対北制裁の実態と実効性向上の方法について意見を交換する予定だ。エド・ロイス下院外交委員長は報道資料を通じて、「太氏は金正恩(キム・ジョンウン)政権の弱点について貴重な洞察力を持っている」とし、「この公聴会は、金政権に外交的・経済的に最大の圧力を加える最善の方法を学ぶ機会になるだろう」と明らかにした。

太氏の訪米は、ロイス氏の招待で実現したという。ある外交筋は、「ロイス氏が8月の訪韓時、太氏と非公開で面談し、帰国後に招待の意向を伝えたようだ」と話した。これに対してある政府関係者は、「今回の訪米は、全面的に太氏個人の決定であり、政府は関与していない」と明らかにした。今回の訪米は、世界各地の民主化支援を目的に設立された全米民主主義基金(NED)も支援したという。

太氏のすべての日程は米国務省が特級の警護をする予定だ。すでに外賓を警護する別途のチームがつくられ、万一のテロに備えている。国務省関係者は、「太氏が昨年亡命して以降、金正恩政権を批判してきたので、万一の状況に備えている」と話した。

国務省は、10人ほどの警護チームを構成し、大型のSUV車で護衛する予定だ。24時間密着同行し、行事会場には事前にセキュリティチェックが行われる。太氏は別の防弾車で移動する予定だ。



朴庭勳 sunshade@donga.com