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ペット千万匹時代、ペットのエチケットが切実だ

ペット千万匹時代、ペットのエチケットが切実だ

Posted October. 23, 2017 08:44,   

Updated October. 23, 2017 08:59

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先月30日、有名レストラン「ハンイル館」の代表が、マンションのエレベーターでアイドル歌手の家族が飼う愛犬に噛まれて治療を受けたが、死亡した事件が伝えられ、ペットの管理・安全措置が俎上に上った。フレンチブルドッグのこの愛犬は、事故当時、首輪や口輪をしていなかった。飼い主の不注意と油断で、尊い命が犠牲になったのだ。

ペットの数は1000万匹にのぼっているが、責任とマナーは追いついていない。犬が吠える騒音や排泄物を片づけないことも悩みの種だが、最大の問題は犬に噛まれる事故だ。保守系最大野党「自由韓国党」の尹在玉(ユン・ジェオク)議員によると、犬に噛まれたり、安全事故で病院に運ばれた患者が昨年だけで2111件。今年6月にも、ソウル道峰区(トボンク)の住宅街で2匹の猛犬が真夜中に家の外に出て3人の住民を攻撃し、先月には全羅北道高敞(チョンラプクト・コチャン)で散歩をしていた40代の夫婦が、飼い主が放した4匹の猟犬に噛まれて大けがをした。ペットと外出する時は必ず首輪をつけ、猛犬は口輪をつけなければならないが、守られないことが多い。

愛犬が飼い主やその家族を攻撃することも頻発している。去る6日、京畿道始興市(キョンギド・シフシ)で夫婦が飼っていた珍島(チンド)犬が1歳の娘の首を噛み、出血多量で死亡した。7月にも、慶尚北道安東(キョンサンプクト・アンドン)で70代のおばあさんが飼っていた豊山(プンサン)犬に噛まれて死亡し、先月4日、忠清南道泰安(チュンチョンナムド・テアン)で70代のおばあさんが飼っていた珍島犬に噛まれて死亡した。犬が野性を表わせば、飼い主も安心できない。

法律的に飼い主の責任は非常に軽い。首輪や口輪をつけなくても、処罰は50万ウォン以下の過怠金がすべてだ。英国では1991年、ピットブルなど4種の猛犬の飼育と繁殖販売を規制した猛犬法を制定した。ペットが自由に走り回れるようにドッグパークなどのインフラを提供する一方、飼い主に徹底した法的責任を問う先進国を参考にする必要がある。しかし、法制度よりも重要なことは、飼い主がペットを飼ううえでのマナー、エチケットを守ることだ。