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大韓帝国皇室の晩餐メニューはフォアグラとトリュフ

大韓帝国皇室の晩餐メニューはフォアグラとトリュフ

Posted October. 12, 2017 08:33,   

Updated October. 12, 2017 09:27

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大韓帝国宣言から120周年を迎えて、高宗(コジョン)皇帝が外国大使をもてなした洋風宴会が11日に再現された。フォアグラとトリュフなど、最高級食材で作られた本格的なフランス式ディナーだった。

同日、ソウル中区(チュング)にあるウェスティン朝鮮(チョソン)ホテルで開かれた再現イベントで公開された皇室正式晩餐メニューは、12のコース料理だった。クネルコンソメ(肉団子を入れた透明なスープ)、キジの胸肉ブドウ料理、フォアグラパテ(肉、魚、野菜をすりおろして、中に入れたクリスピーパイ)、牛肉ヒレ・トリュフ焼き、ラムステーキ…。皇室を象徴するスモモの花柄の食器と献立も再現された。

19世紀は、フランス式ディナーが世界的習慣だった。メニューもフランス語で書かれた。朝鮮人の使用人が大きなボウルに料理を盛って客に見せた後、個々の皿にサービングした。

同日、朝鮮ホテルのユ・ジェドク・メニュー開発チーム調理場(50)は、「このようによく整備されたフランスのディナー文化が、大韓帝国時期に定着しているとは想像もできなかった」とし、「19世紀のフランスのレシピと国立故宮博物館に保管されているアイスクリームモールド、調理器具などを参考にしてメニューを開発した」と話した。

近代化の流れに積極的に合流しようとした大韓帝国は1887年、日本を皮切りに米国、英国、ドイツ、ロシア、フランスなどと国家間条約を交わして、西洋文化を受け入れた。外交関係も各国の公使が国内に長期間滞在する形に変化した。儀典は西洋の格式と伝統礼節を折衝した方式だった。キャビア、鮭、コーヒーなど、国内で生産されない食材も輸入して使用した。

大韓帝国皇室の洋風宴会料理の再現事業は、文化財庁、文化遺産国民信託、新世界(シンセゲ)朝鮮ホテル、培花(ペファ)女子大が今年5月に業務協約を交わして進めてきたプロジェクトだ。培花女子大伝統調理科のソン・ジョンウ教授チームの研究を基に、朝鮮ホテルの調理チームが調理法を開発した。

ソン教授は、「大韓帝国は宮廷料理の最後の系譜であり、西洋料理を受け入れた食文化のターニングポイントになった時期だ」とし、「今回のプロジェクトはこれまでないがしろにされてきたこの時期の食文化研究に寄与した意義がある」と語った。



趙允卿 yunique@donga.com