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文大統領の「嘆かわしい」発言にトランプ大統領が「幸運の単語」と喜んだわけとは

文大統領の「嘆かわしい」発言にトランプ大統領が「幸運の単語」と喜んだわけとは

Posted September. 23, 2017 08:14,   

Updated September. 23, 2017 08:31

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の21日(現地時間)の韓米首脳会談では、文大統領が言及した「嘆かわしい(deplorable)」という表現が話題となった。

文大統領は、会談の冒頭発言で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の相次ぐ挑発について、「非常に嘆かわしく、私たちを激怒させた」と述べた。トランプ大統領は通訳を通じて「嘆かわしい」という表現を「deplorable」と伝え聞き、これに対して「非常に感謝する。『deplorable』という単語を使ってうれしく思う」と歓迎した。

トランプ大統領がこのような反応を見せたのは、この単語が昨年の米大統領選挙でトランプ大統領の勝利に少なからぬ影響を及ぼしたためだ。当時、対決を繰り広げたヒラリー・クリントン元国務長官がある集会で、白人労働者層などトランプ氏の支持者のことを「嘆かわしい集団(basket of deplorable)」と非難した。この表現は、トランプ氏の過激な発言を支持するかどうか悩んでいた白人保守層が結集する口実を提供した。クリントン氏はこの発言で批判を受け、後に謝罪した。クリントン氏は最近出版された大統領選の回顧録で「当時、あの発言はトランプ氏に大きな政治的プレゼントだった」綴った。

トランプ大統領は文大統領に「『deplorable』は私が非常に関心のある単語だ。その単語は私と多くの支持者に非常に幸運な単語だった」と述べ、「だからといって私が文大統領にこの単語を使ってくれと言ったことはない」と言い、会場から笑いが起きた。



柳根亨 noel@donga.com