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自律車の未来…ハンドルの代わりに大画面、リビングのように飾ることも

自律車の未来…ハンドルの代わりに大画面、リビングのように飾ることも

Posted September. 19, 2017 09:05,   

Updated September. 19, 2017 09:21

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「自動車を超えて個人の執事に」

行事も半ばに差し掛かったフランクフルトモーターショーで、海外自動車業界が自律走行車の未来を我先に披露している。運転者がステアリングホイールから自由になり、自動車は呼べば走ってくる個人運転手や移動型文化空間として生まれ変わっている。特に2020年にドイツで初めて完全自律走行車の販売を目的に掲げているドイツ自動車メーカーの活躍が目立っている。

12日(現地時間)から24日まで、ドイツ・フランクフルトメッセで開かれる「2017フランクフルトモーターショー」で、メルセデスベンツとアウディ、フォルクスワーゲンは、各社が開発した5段階自律走行車のコンセプトカーと技術ロードマップを発表した。米自動車工学会の分類基準により、自律走行技術は開発段階に応じて5段階に分類される。最終段階である5段階は、運転者が全く介入せず車両が自ら目的地まで運行する完全自律走行の実現を意味する。各主要国政府と業界は、2020年まで、5段階技術の商用化を目指して競っている。

ベンツが出した自律走行コンセプトカー「スマートビジョンEQフォーツー」は、ステアリングホイールがない。車両前面のラジエーターグリルとサイドのディスプレイを通して運転者と歩行者間のコミュニケーションが図られる。該当車両が空であるか、現在の天気とその地域ニュースにはどんなものがあるかなどを示すことができる。30kWh容量の充電バッテリーを搭載して、必要時はみずから充電所を探して充電もする。メルセデスベンツのブリッタ・ゼーガーマーケティング・セールス総括は、「ベンツの車両共有サービス『カーツーゴー(Car2go)』と連携して、ピックアップと返却が不要な、利用者を探していく新しいタイプのカーシェアリングが可能と見ている」と明らかにした。

フォルクスワーゲンの自律走行コンセプトカー「セドリック」の最新モデルも公開された。左右に開かれるスライドドアの中に入ると、ステアリングホイールとペダルのあった場所に大型ディスプレイとインフォテインメントシステムが待っている。 EQフォーツーと同様に人工知能(AI)ソフトウェアが搭載されており、いつでも利用者が希望する時間に自宅前に呼び出すのが目標だ。

アウディが初めて出した5段階自律走行コンセプトカーは「アイコン」だ。前・後面にヘッドライトや照明装置の代わりにディスプレイパネルを入れて、さまざまなグラフィックやアニメーションを表示できるように設計した。ヘッドライトはないが、利用者が夜に下車する場合などは、車が道を照らしたりもする。音声制御と視線追跡システムを通して利用者が希望する情報を車内の画面に適合させ提供する。

既存の自動車の概念を転換した発表も行われた。ルノーは、内部を一般家庭のリビングルームのように飾った自律走行コンセプトカー「シンビオス」を通じて運行を終えた車両を自宅とつなげて住居空間を広げる可能性を示した。ルノーグループのティエリー・ボロレ最高競争力責任者(CCO)は、「シンビオスが既存の自動車に対する認識を変えることを期待する」と語った。新しい自動車は単なる移動手段ではなく、居住空間までを改善できるツールに成り得るという説明だ。



郭道英 now@donga.com