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韓国軍、「最終段階に近づいた」と北のICBM開発を評価

韓国軍、「最終段階に近づいた」と北のICBM開発を評価

Posted September. 19, 2017 09:02,   

Updated September. 19, 2017 09:18

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北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)能力を確保するための最終段階に近づいたと、韓国軍が評価した。北朝鮮が近く大気圏再進入(Re-entry)技術を確保し、1、2年内に米国本土に届くICBMの実戦配備が実現することを意味するものだ。

国防部は18日、国会国防委員会に提出した関連資料の中で、北朝鮮の中距離弾道ミサイル(IRBM)の火星12型の発射模様を分析した結果、IRBM能力の達成と戦力化、ICBMの最終段階に近づいた、という結論を下した。続いて、「(北朝鮮が)今後も核能力を確保するため、追加の核実験とミサイルの発射など挑発を継続するだろう」とし、「咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクト・プンゲリ)の核実験場は常に核実験が可能な状態を維持している」と伝えた。韓国軍は、また「(北朝鮮の)弾道ミサイルの追加発射と7回目の核実験など戦略的に挑発する可能性があり、これは核弾頭や投下手段の能力増大を誇示する狙いがある」と説明した。

宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は同日、同委員会への報告で、「戦術核の再配備や独自の核武装は周辺国に与える影響と核不拡散条約(NPT)脱退が経済に与える影響などを考慮しなければならない」とし、「戦術核は再配備しない方が国益にプラスになる」と話した。これは今月4日の同委員会で「北朝鮮核への対応策の一つとして戦術核の再配備を検討するべきだ」とした発言から、大統領府の否定的な空気などを意識して態度を変えたものだ。

一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国連総会に出席するため18日出国した。同日午後(現地時間)、ニューヨークに到着する文大統領は、アントニオ・グテーレス国連事務総長との会談を手始めに北朝鮮核問題の解決に向けた外交活動に乗り出した。大統領府の関係者は、「北朝鮮の核・ミサイル問題に対する国際社会の一致した声を引き出しながらも、軍事行動ではない平和的な解決策を強調することになるだろう」と話した。文大統領は21日の国連総会での基調演説で、北朝鮮を対話のテーブルに着かせるための制裁と圧力の必要性を強調するとみられる。

文大統領は、また訪米中にトランプ米国大統領、安倍晋三日本首相と会談し、北朝鮮核問題への連携を再確認する計画だ。



ユン・サンホ軍事専門記者 ニューヨーク=ムン・ビョンギ記者 weappon@donga.comysh1005@donga.com