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再び勝機をつかんだ韓米日連合、二転三転の東芝買収戦

再び勝機をつかんだ韓米日連合、二転三転の東芝買収戦

Posted September. 14, 2017 09:08,   

Updated September. 14, 2017 09:17

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混戦を重ねている日本の東芝半導体を巡る買収戦で、SKハイニックスが属する「韓米日連合」が再び勝機をつかんだ。売却交渉の覚書を交わすことになって一歩進んだものの、変数が残っており、安心するのはまだ早い。

東芝は13日、取締役会を開いた後、報道資料を通じて、「米ベインキャピタルと(半導体子会社である)東芝メモリの売却に関する覚書(MOU)を交わした」と明らかにした。ベインキャピタルは、SKハイニックスなどと一緒に「韓米日連合」に属しており、リーダーの役割を果たしている。東芝は、「この決定は取締役会で下され、今月末まで最終合意に至るのが目標だ」と明らかにした。

最も強力なライバルである米ウエスタンデジタル(WD)が属する「新日米連合」に押されて、買収が白紙化されるかのように見えていた韓米日連合がMOUを交わすことができたのは、新しい売却条件が決定的な役割を果たしたからだ。韓米日連合側は東芝に対して、2兆円(約20兆9000億ウォン)の買収費用に加え、研究開発費4000億円(約4兆1000億ウォン)を提供する内容の最終提案をしたことが分かった。SKハイニックスも一定の持分をもらいたいと要求したが、最終的には引き去った模様だ。

東芝の主要顧客であるアップルの影響力が働いたという声も出ている。CNBCなどの外信によると、アップルは非公式ルートを通じてWDに対し、「東芝掌握の試みを中止せよ」と要求し、「東芝を買収すれば、WDとの取引を中止する」というメッセージを伝えたことが分かった。東芝がWDに渡れば、ナンド型メモリの需給に否定的影響を与えることを懸念して、WDの買収に反対したという。SKの買収戦略を取り仕切っているSKテレコムの朴正浩(パク・ジョンホ)社長は6日、「アップルだけでなく、米情報技術(IT)業界ではWDが東芝を買収することに神経をとがらせている」とし、このような空気をほのめかしたことがある。WDもSKハイニックスと同様に、東芝の経営権を要求して交渉が難航したりした。

SKハイニックスは有利な立場に立ったものの、終わったわけではない。東芝は、「MOUは法的拘束力や排他的交渉権を与えるものではない」とし、「『新日米連合』、台湾の鴻海精密工業とも交渉を続けていきたい」と明らかにし、最終結果はまだ不透明だ。東芝の事業パートナーであるWDは、東芝メモリの売却方針が決まると、「我々の許可なしでは売却できない」と訴訟を起こしている。

1MOU締結のニュースが伝えられると、SKハイニックスの株価は取引時間中史上最高価格である1株=7万7400ウォンまで上がったが、前日比1.34%上昇した1株=7万5700ウォンで取引を終えた。



金成圭 sunggyu@donga.com