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フィギュアの新鋭キム・ハヌル、1次代表選考会で2位

フィギュアの新鋭キム・ハヌル、1次代表選考会で2位

Posted August. 23, 2017 09:27,   

Updated August. 23, 2017 09:37

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「Yes I want some new face」(PSYの「ニューフェイス」の歌詞から)

先月30日、ソウル木洞(モットン)室内スケートリンクで行われたフィギュアスケート五輪代表1次選考会の白眉の一つは新鋭キム・ハヌル(15=坪村中学校3年、写真)のエキシビジョン・ガーラだった。歌手サイ(PSY)の歌「ニューフェイス」を使ったキム・ハヌルは、首にリボンをつけて氷上でサイのユーモアラスなダンスを演技し、観客を虜にした。シニア大会最年少参加者の生き生きとした元気いっぱいの魅力に観客席からも歓声が巻き起こった。

楽曲のタイトル通りというか、キム・ハヌルが韓国フィギュアスケートの「ニューフェイス」として期待を集めている。1次選考会で181.79点を獲得した女子シングルスのトップランナー、チェ・ダビン(17=軍浦スリ高)に次いで169.15点で2位になった。女子シングルスのベテラン、パク・ソヨン(20=檀国大学2年、6位)らを退いて夢の舞台である平昌(ピョンチャン)冬季五輪に一歩近づいた。来年1月に行われれう3次選考会まで今の順位を維持すれば平昌大会に参加できる。韓国は五輪女子シングルスで出場権2枠を獲得している。

21日、ソウル泰陵(テルン)選手村の室内アイスリンクでインタビューに応じたキム・ハヌルは、「思ったよりカメラの数が多くてびっくりしました」と言い、先日の1次選考会を振り返った。「準備したことだけを完璧にこなせば点数と順位はついてくると思ったけど、表彰台に立てるとは思っていなかった。(入賞者だけが参加する)ガーラの準備も大会1、2週前からし始めた」と笑顔で語った。

キム・ハヌルは選考会では終始安定した演技を披露した。トリプルラッツとトリプルトウループのコンビネーションなど高難度のジャンプを跳びながら、大きなミスなく演技を終えた。身長(約150センチ)が低いため、腕と脚のラインを表現するのに不利だが、強い下半身を活かした高難度ジャンプで克服しているとの評価を受けている。昨年11月からキム・ハヌルを指導しているコーチのオ・ジヒョン氏は、「低い身長だが期待以上のジャンプ能力があるので、海外の大会でむしろ高い評価を受けている。表現力さえもう少し磨けば良い選手になるだろう」と話した。キム・ハヌルは、今シーズンのフリーにマンマ・ミーアのOST「The winner takes it all」など情感豊かな音楽を選んだ。表現力を磨き、美しい演技が可能であることをアピールするためだ。

「フィギュア女王」金妍児(キム・ヨナ)に憧れてきたキム・ハヌルにとって、今回の選考会は特別な意味がある。憧れの金妍児から初めて賞をもらったからだ。キム・ハヌルは、「表彰式で金妍児さんからマスコット人形のスホランをもらってけど、平昌の文字が印字されていたので尚更意味深かった。毎夜抱いて寝ている」と言って笑みを浮かべた。

キム・ハヌルの夢も金妍児に次いで韓国代表として五輪に出場することだ。「(年齢を考えると)2022年の北京五輪もあるじゃないかと言われるけど、平昌は自分にとっては夢の舞台であり、最終ゴールなんです。今すぐは2次、3次選考会だけに集中して、五輪出場という大きな目標を成し遂げたいです。ガーラもいっぱい出て色んな演技をお見せしたいですからね」。眉間にニキビができた虫女子中学生の初心な顔には、五輪への決意が滲み出ていた。「会場のスタンドがまばらな方よりは、人で埋まるほど元気が出る。観客が自分の名を呼んでくれるのが大好きだ」。若いのに自信が漲る。フィギュアの2次選考会は今年12月に、3次選考会は来年1月に行われる。



姜泓求 windup@donga.com