Go to contents

中国の圧力はねのけて自尊心取り戻した英ケンブリッジ大

中国の圧力はねのけて自尊心取り戻した英ケンブリッジ大

Posted August. 23, 2017 09:27,   

Updated August. 23, 2017 09:38

한국어

中国当局の要請で政治的に敏感な論文を削除した英国の有名学術誌が、中国のサイトに論文を再び掲載することを決めた。「中国市場」という圧力に勝って「学問の自由」を守ったと評価されている。

22日、BBC中文放送などによると、ケンブリッジ大出版局(CUP)の中国研究誌「チャイナ・クオータリー」は、中国の国家新聞出版広電総局の要請でサイトから削除した論文約300編を削除から3日後の21日、再び掲載することを決めた。削除された論文は、天安門事件、チベット、ウイグル、文化大革命、台湾、香港など中国にとって敏感なテーマを含む論文だ。

ティム・プリングル編集長は、「担当者たちと会議し、これらの論文を再び掲載することを決めた」とし、「今後の論文審査ではテーマと政治的敏感性を考慮しない」とし、学問の自由を守って行くことを強調した。これに先立ち、プリングル氏は論文削除について、「他の学問および教育資料が中国でアクセス可能にするために削除要請に応じた」とし、サイト全体が中国で閉鎖されることを防ぐための苦肉の策だったことを示唆した。

論文が削除されると、1960年からの歴史を持つチャイナ・クォータリーだけでなく、1534年に設立された世界で最も古い出版社であるCUP、さらに800年の歴史を誇るケンブリッジ大学に対して「学問の自由が中国市場の圧力に屈した」という批判が溢れた。北京大学に在職するクリストファー・ボルディング教授などが請願運動を行い、中国内外で300人余りが署名するなど反発が広がると、CUP側は方向を変えた。

CUP側は、中国側が提示した「ブラックリスト」によって論文へのアクセスを遮断したが、選定基準が非常に不合理で矛盾があるという指摘を受けた。中国の代表的な小説家で文化部長官まで務めた王蒙氏を扱った論文は削除されたが、最近死亡した反体制活動家、劉暁波氏の文章「私には敵はいない。憎しみもない」を扱った論文は削除の対象に含まれなかった。



具滋龍 bonhong@donga.com