パワーガンの強みは吸引力にある。通常の無線ハンドスティッククリーナーは有線掃除機に比べて吸引力が弱いという欠点がある。パワーガンは飛行機の翼の形状をしたモーターで空気抵抗を最小限に抑えて、業界最高水準の最大150W(ワット)の吸引力を備えている。これはLG電子、ダイソンなどの競合他社に比べても最高レベルだ。LG電子が6月に公開した掃除機「コードゼロ」3種のうち、コードレススティック掃除機の吸引力は140Wである。強力な吸引力をもとに、パワーガンは床の材質とは関係なく、99%の清掃効率を備えているという説明だ。
無線掃除機が持つもう一つの欠点である短いバッテリーの使用時間も改善した。三星電子は、フル充電時の電池パック一つで40分間使用が可能な着脱式32.4V容量のリチウムイオン電池パックを採用した。5年間使用しても、バッテリー容量が80%まで維持される長寿命も特徴である。
ハンドスティッククリーナーの場合、よく曲がる柔軟性の確保も重要である。三星電子は、特許出願した独自機能「フレックスハンドル」を適用して50度まで掃除機が柔軟に曲がる。ベッド、ソファなどの低いところを清掃するとき、手首の負担を軽減できる。腰、膝などをあまり曲げなくてもすむので、少ない力で使える。
三星電子生活家電事業部の徐丙三(ソ・ビョンサム)部長(副社長)は、「パワーガンは、業界最高の吸引力はもとより、人間工学設計で清掃時間とユーザーの疲労度をぐんと減らした革新的製品だ」と説明した。
金哉希 jetti@donga.com