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「ベゼルレス」をコピーする中国…OLEDも「偽物名づけ」

「ベゼルレス」をコピーする中国…OLEDも「偽物名づけ」

Posted August. 19, 2017 09:05,   

Updated August. 19, 2017 09:17

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LG電子は今月31日(現地時間)、ドイツで公開する大画面のスマートフォン「V30」に搭載されるディスプレイのロゴを、「オールレッドフルビジョン(OLED FullVision)」に決め、これについての国内商標権を登録した。これに先立って、ベゼルレススマートフォンのディスプレイロゴ「フルビジョン」も商標権登録をした。LG電子は、北米、欧州、中南米など世界主要市場にもオーレッドフルビジョンの商標権を登録する計画だ。

V30は、ベゼルレスデザインが適用されたLGの初の有機発光ダイオード(OLED)スマートフォンである。前作のG6は、液晶表示装置(LCD)の画面を使った。LG電子が戦略スマートフォンのディスプレイロゴに商標まで登録した理由は、世界のスマートフォンメーカー各社が相次いでベゼルレスデザインを採用し、差別化しようと競争を激しく繰り広げているからだ。ベゼルレスとは、画面の枠(ベゼル)を無くして、画面が実際より大きく感じられるようにするデザインである。LG・G6を皮切りに、三星(サムスン)ギャラクシーノート8シリーズなどの高級スマートフォン機種が相次いでこのデザインを採用し、次世代スマートフォンの「基準」に定着した。

特に韓国ブランドを猛追撃する中国企業各社は、OLEDディスプレイを真似た類似商標を出している。このため、国内企業各社が頭を悩ませるほどだ。スマートフォンだけでなく、テレビでもこのようなことがたくさん起きている。ハイセンスなどの中国企業は、OLED技術を適用したベゼルレステレビが高級製品として認識され始めると、既存の発光ダイオード(LED)製品にULED、ALED、ZLEDなど似たような名前を付けて発売している。OLEDは、画面を構成するピクセル一つ一つが自ら光を出して鮮明な画質を実現する技術であり、LEDと名前は似ているが、全く違う。LEDにOLEDと似た名前を付けて、消費者を欺く戦略といえる。LG電子の関係者は、「OLEDテレビが一般LEDテレビの1ブランドであるかのように見せて、自社製品がOLEDテレビと同等のレベルというイメージを植え付ける狙いだ」と話した。彼は、「スマートフォン・ディスプレイのロゴに商標権を登録することも、このような現象を防ぐためのものだ」とし、「商標権登録は、最小限の措置であり、似たような名前まで食い止めることができないのが悩みだ」と付け加えた。

LG電子以外の企業も、スマートフォンとテレビデザインの大勢となったベゼルレスデザインの大画面に、別のブランドを付けて差別化に力を入れている。LG電子は「フルビジョン」を、三星電子は「インフィニティディスプレイ」を、中国ファーウェイは「エンタイアビュー(Entire View)」を使う。G6とギャラクシーS8以降に発売された高級スマートフォンのデザインは、ベゼルレスと18~18.5対9の画面比に収束する雰囲気だ。アップルも発売を準備しているアイフォーン8でベゼルレスデザインを採用することが有力である。電子業界の関係者は、「ベゼルレスがすぐに定着したので、似たデザインに差別化のポイントをつかむことが難しくなった」とし、「中国企業各社が製品名を真似する状況で、各社はディスプレイに一風変わった名前を付けて差別化に乗り出している」と話した。



金成圭 sunggyu@donga.com