現地メディアによると、ヒックス氏は2010年にテキサス州にあるサザンメソジスト大学(SMU)を卒業した後、2014年までニューヨークの広告コンサルティング会社で働いた。2014年にトランプ氏の長女イヴァンカ大統領補佐官に抜擢され、ファッション広報業務を務めた後、人生の反転が始まった。イヴァンカ氏のために服のモデルもしたヒックス氏は、今でもイヴァンカ氏が経営するファッション会社の服と靴だけを着用するという。
2014年、トランプ氏の大統領選キャンプに加わり、メディア担当補佐官兼秘書を務め、6年間つきあったボーイフレンドと別れるほど仕事に熱中した。トランプ氏もヒックス氏をニューヨークの自分が所有するマンションに住まわせるなど信頼を寄せた。米メディアは、ヒックス氏を「トランプ氏の情緒的支援」、「トランプ・タワーの記念品」、「アンタッチャブル・ウーマン」と表現した。ヒックス氏は、大学の友人や同僚から「忠誠心が強く融通もきくうえ、協調性も備え職業倫理も透徹している」と好評価を受けている。
トランプ氏は、2月20日から半年間で広報部長を今回までに5人もかえた。ヒックス氏の前任のスカラムチ氏は10日間務め、前任者たちも45日、88日、49日しか務めていない。しかし、ヒックス氏は違うという見方が多い。CNNは、「ヒックス氏はトランプ氏の決定に無条件支持を送ってきた」と強調した。
周成河 zsh75@donga.com