Go to contents

文大統領、「誰も韓国の同意なしに軍事行動はできない」

文大統領、「誰も韓国の同意なしに軍事行動はできない」

Posted August. 16, 2017 10:25,   

Updated August. 16, 2017 10:36

한국어

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、「誰も大韓民国の同意なく(北朝鮮に対する)軍事行動を決めることはできない」とし、「すべてをかけて戦争だけは阻止する」と明らかにした。これに先立ち、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、グアムへのミサイル発射計画について報告を受けたが、「米国の行動をもう少し見守る」と述べ、対話に出る可能性を示唆するメッセージを出した。崖っぷちに突き進む米朝間戦争の脅威がひとまず静観の兆しを見せると、文大統領が再度「韓半島運転席論」を掲げ、北朝鮮核問題の平和的解決の原則を強調したのだ。

文大統領は同日、ソウル世宗(セジョン)文化会館での72回目の光復節の祝辞で、「韓半島の平和定着による分断克服こそ光復(解放)を本当に完成する道」とし、「私たちが進むべき道は、韓半島と北東アジアの恒久的平和体制の構築の大長征を始めることだ」と強調した。

そして、「北朝鮮の核問題は平和的に解決しなければならない」とし、「韓半島での軍事行動は大韓民国だけが決めることができる」と主張した。米国の一部で北朝鮮に対する先制攻撃オプションを検討していることを受け、米朝いずれにも「クールダウン」を呼びかけたのだ。

また、文大統領は、「私たちの安全を同盟国だけに依存することはできない。韓半島問題は私たちが主導的に解決しなければならない」と述べた。米朝間の対立構図でしばらく遠ざかった韓半島安保の「運転席」を取り戻すという意志を明らかにしたのだ。「北朝鮮に対する制裁と圧力をさらに強めていかざるを得ない」とし、北朝鮮に挑発を止めて対話を再開させることも呼びかけた。

一方、北朝鮮は、グアムに対する最終攻撃計画が完成したと宣言し、米国に対する脅威の強度を高めた。グアム攻撃を初めて言及してから5日ぶりだ。金委員長は前日、戦略軍司令部で、グアムへのミサイル発射計画について報告を受け、「米国が危険千万な妄動を続ければ、明らかにしたとおり重大な決断を下す」と述べたと、朝鮮中央通信が伝えた。しかし、金委員長は、「米国が先に行動で示さなければならない」とし、「全面戦争」を言及したこれまでの態度から一歩後退した。

特に、労働新聞と朝鮮中央テレビは、金委員長の前に置かれた「戦略軍の発射攻撃計画」と書かれた作戦地図を複数配信し、その背景に関心が集まっている。地図には、グアム攻撃時、北朝鮮が咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)からミサイルを発射するという軍当局の予想に反して、咸鏡北道花台郡舞水端里(ハムギョンプクト・ファデグン・ムスダンリ)付近からグアムまでのミサイル軌跡と推定される線が引かれていた。韓米情報当局の混乱を狙うと共に、「破局を避けたければ、米国が大義名分を提供せよ」というシグナルを発信したのではないかと見られている。



ムン・ビョンギ記者 ファン・インチャン記者 weappon@donga.com · hic@donga.com