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沿海州独立運動家の記念碑、ロシア極右勢力が毀損

沿海州独立運動家の記念碑、ロシア極右勢力が毀損

Posted August. 14, 2017 10:07,   

Updated August. 14, 2017 10:21

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ロシアの沿海州は先史時代から、沃沮、渤海を経て日本植民地時代に至るまで、韓民族の栄辱が宿っている土地である。そこで先祖たちは大帝国渤海の栄光を享受し、また日本帝国に対抗してすさまじく抗戦しながら悔し涙を飲み込んだ。東亜(トンア)日報は光復節(日本植民地時代からの独立記念日)を迎え、沿海州における独立運動の痕跡と渤海、沃沮の遺跡を取材した。

今回の現場取材で沿海州に立てた独立運動家・汕耘・張道斌(チャン・ドビン・1888〜1963)先生記念碑が4年前に毀損されたが、担当省庁である国家報勲処はこれまで、それを把握していないことが確認された。汕耘は沿海州に亡命して、抗日運動に出た歴史家で、沿海州に渤海遺跡のある事実を初めて提起した人物である。

3日(現地時間)、東亜日報に会ったアレクサンドル・クルー・ロシア極東連邦大学渤海研究所長は、「張道斌記念碑が2013年8月頃、スプレーペンキで毀損された後、市政府により移転決定が下された」と言い、「韓国民間団体である高麗学術文化財団と協議して、2015年10月、極東連邦大学師範学部に記念碑を移した」と明らかにした。

これに先立って、高麗学術文化財団とロシア極東連邦大学は2012年10月、沿海州ウスリースク市のレールモントフ町中公園に記念碑を立てた。東亜日報が入手した毀損当時の写真を見ると、記念碑の前面と背面にそれぞれロシア語で、「ここはロシアの地である」「すべて嘘である」という落書きが赤と緑のスプレーで濃く塗られていた。犯人は明らかにされなかったが、ロシア極右民族主義者の仕業と推定される。

海外独立運動記念物管理の責任のある報勲処の関係者は、「張道斌記念碑が沿海州にあったことを知らなかった」と明らかにした。傘下機関である独立記念館側は、「極東連邦大学から張道斌記念碑の毀損事実が伝えられたが、後続措置は取らなかった」と語った。



金相雲 sukim@donga.com