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2日間で2つの「運命の机」に座った金正恩氏

2日間で2つの「運命の机」に座った金正恩氏

Posted July. 31, 2017 09:41,   

Updated July. 31, 2017 09:52

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、ミサイル挑発前後の2日間に2つの「運命の机」に座った。1つは平壌(ピョンヤン)の平穏な書斎であり、もう1つは屋根もない慈江道(チャガンド)の野戦指揮所だ。

 

朝鮮中央テレビは29日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星14」の28日の発射と共に金委員長の活動の様子を映像と写真で伝えた。4日の発射の時と同様、今回も「北朝鮮の口」と呼ばれるアナウンサーの李春姫(リ・チュンヒ)さん(74)が伝えた。

10分41秒の関連報道で、金委員長は2つの異なる机に座った。まず27日に平壌(ピョンヤン)で撮られたと見られる写真で、金委員長は書斎の机に座って発射承認の文書に左から右に書き流すように署名した。白の半袖シャツに眼鏡をかけた金委員長の表情は、比較的落ち着いて見えた。机の上の書類と筆記具はきちんと並べられていた。

しかし、翌日、慈江道のミサイル発射台付近で撮られた金委員長の様子は全く違った。韓米情報当局の目を避け、建物の屋上かベランダと見える場所に設置された野戦指揮所で、屋根すらなかった。机の上には指揮棒と地図、双眼鏡、そして灰皿が置かれていた。金委員長は緊張した表情で、ミサイル発射後、関係者たちとモニターを見ていた。

しかし、発射成功の報告を受けた後、席から立ち上がって笑顔で関係者たちをねぎらった。「毎日毎日、現況報告を受け、発射当日に現場を訪れた」(朝鮮中央通信29日)という金委員長は、緊張が一瞬にして解けたようだ。ある関係者が右手でげんこつをつくってファイトと叫ぶ「多少無礼な」ポーズを取ったが、金委員長が豪快に笑う様子も撮られた。



黃仁贊 hic@donga.com