H20助け合い運動本部(イ・ギョンジェ理事長)は2003年から毎年、韓国戦争国連参戦勇士に感謝の手紙を書く公募展を開いて、受賞者たちが参戦国を訪問して手紙を朗読するイベントを行っている。今年の公募展に参加した全国小中高校生8000人の中から選ばれた23人が、英国やベルギー、オランダを訪問する。
戦争当時、8万7000人の英国軍が参戦した。1952年当時、京畿道坡州市積城面雪馬里(キョンギド・パジュシ・ジョクソンミョン・ソルマリ)で、652人の隊員が中共軍3師団4万2000人と戦って、67人だけが生き残った英グロスター部隊が代表的だ。当時、英国軍が雪馬里戦闘で中共軍の足を止めたので、ソウルを死守することができた。
当時、グロスター部隊の医療兵として参戦したトーマス・ケン・ハーディ少佐は、中学2年生のミン・ヨンソンさんに会って喜んだ。2014年、彼の息子であるジョン・ハーディBBCアンカーは、父親の足跡をたどるドキュメンタリーの撮影のために韓国を訪れ、2013年、感謝の手紙を書く公募展で大賞を受賞した当時は小学校5年生だったミンさんに会った。
ミンさんは当時、「韓国の自由のために戦ったあなたと勇敢な英参戦勇士たちは、歴史の中に、そして私たちの胸の中にいつまでも記憶されるだろう」と、ハーディ少佐に感謝の手紙を渡した。ハーディ少佐は、ロンドンでミンさんの手紙を読み上げる様子を動画で見て涙を流し、この様子はBBCを通じて英国で放送された。
3年が経って、英国でミンさんに初めて直接会ったハーディ少佐は、「子どもたちが、このような気持ちを抱えていることがとても不思議である。3年前はちびだったが、今の女性になった」とぎゅっと抱きしめた。ミンさんは、英国の代表歌手「ビートルズ」の代表曲「イマジン」を歌った。
ミンさんは、「戦争とテロのない平和な世界を夢見る内容の歌で、参戦勇士の方々を労をねぎらいたいと思った」と言い、「両親も私も、戦争を経験したことはないが、韓国のために犠牲になった世界の参戦勇士の方々のありがたさを改めて思うようになった貴重な時間だった」と話した。
董正民 ditto@donga.com