Go to contents

米特殊作戦軍司令官、「対北軍事オプショプは常にある」

米特殊作戦軍司令官、「対北軍事オプショプは常にある」

Posted July. 28, 2017 11:29,   

Updated July. 28, 2017 13:07

한국어
 

米軍の特殊作戦を総括するレイモンド・トーマス統合特殊作戦軍司令官(大将)は、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が核と核弾頭の運搬手段の開発を続ける状況で、北朝鮮に対する軍事的オプションがないという主張に反対する」と明らかにした。

27日、米太平洋司令部によると、トーマス司令官は最近、コロラド州で開かれたアスペン安全保障会議に出席し、FOXニュースとのインタビューでこのように話した。北朝鮮の核・ミサイル脅威が「レッドライン」を越える場合、軍事的対応を排除しないという米国の方針を再確認したと見える。トーマス司令官は、「常に軍事的オプションはある。それが、米国民が毎年6000億ドル(約667兆8000億ウォン)の国防予算を払う理由だ」と強調した。また、「金委員長がミサイルへの搭載を考える核弾頭は広島原爆(15~20キロトン・1キロトンはTNT1000トンの破壊力)水準に止まるという話は、私には全く慰めにならない」とし、「金委員長と彼を擁護する体制と核計画は切っても切れない関係だ」と指摘した。

また、「米特殊作戦部隊は、イラクとシリアの『イスラム国』(IS)、アルカイダなど暴力的極端主義勢力に対する軍事作戦に核心的な役割を果たしてきた」と強調した。核ミサイルで米本土を脅かす北朝鮮に対する軍事的措置が実行される場合、米特殊部隊が主導することを示唆した。これに先立ちトーマス司令官は5月、米下院軍事委員会に出席し、有事の際、北朝鮮の核・ミサイル基地や化学兵器保管所など大量破壊兵器(WMD)施設の攻撃準備ができていると明らかにした。

北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の挑発をする兆候がある中、米政府高官らの対北軍事対応の発言が相次ぎ、「韓半島8月危機説」が高まっている。北朝鮮の6回目の核実験直後、原子力空母など米戦略兵器が韓半島付近に集中的に配備されて起きた「4月戦争危機説」と似たムードが醸成されている。ワシントンのある外交筋は、「4月には米国が軍事措置をしなかったが、今回は違う可能性もある」とし、「北朝鮮が米本土を狙ったICBMの技術的完成度を高めるなら、具体的な軍事対応を議論する可能性が高い」と強調した。

特に4月の米中首脳会談後、「中国を通じた外交的圧迫で核問題を解決できるという期待」が失望に変わったため、トランプ大統領の軍事対応の意志がさらに強まる可能性があるということだ。米統合参謀本部のジョセフ・ダンフォード議長が22日、「北朝鮮への軍事攻撃は不可能でない」と言及したのも同じ脈絡と見える。一部では、8月に実施される乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)韓米合同軍事演習が対北軍事オプションを具体化する契機になるという観測も流れている。



윤상호군사전문기자 sunshade@donga.comysh1005@donga.com