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国定歴史教科書を2018年の検定と混用

国定歴史教科書を2018年の検定と混用

Posted December. 28, 2016 08:24,   

Updated December. 28, 2016 08:27

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李俊植(イ・ジュンシク)社会副首相兼教育部長官は、来年、国定歴史教科書を施行しようとしていた方針を1年間猶予し、2018学年度から検定教科書と混用すると、27日明らかにした。その代わり、2017学年度は、国定教科書を希望するすべての学校を研究学校に指定し、主教材として使わせ、ほかの学校は従来の検定教科書を再び使わせる方針だ。

これを受け、朴槿恵(パク・クンヘ)政権が力を入れてきた歴史教科書の国定化方針は撤回され、2018学年度の国定教科書使用如何の決定は、次期政府に渡されることになった。

李副首相は同日、政府世宗(セジョン)庁舎でブリーフィングを行い、「国定教科書廃止についての意見もあるが、少なからぬ国民が前向きな評価をしていることも考慮した」と言い、「国定のみ使うことを問題視する意見が最も多いので、混用体制で多様性を強調した」と説明した。

否定的な世論を考慮して、国定教科書の全面施行は見合わせたものの、希望する学校は先に使わせ、検定教科書と混用したいという「二股」流の対策を打ち出したことになる。これについて、国定教科書を完全廃棄したのではないという名分を生かす一方で、反対論者らの批判も避けるための急場しのぎという指摘が出ている。研究学校の指定や国会に提出された国定歴史教科書の廃棄法案を巡る議論などが絡んで、生徒たちの混乱のみ膨らむことになるだろうという批判も持ち上がっている。

教育部は、2018学年度から各学校が、国定教科書と2015改正教育課程に基づいて新たに開発される検定教科書のうち、選択できるよう大統領令(「教科用図書に関する規定」)を改正する一方、関連規定を見直して、検定図書の開発期間を1年6か月から1年に短縮する計画だ。



崔예나 yena@donga.com