今大会の自由形200メートルと400メートルでの優勝に続いて3冠を達成した朴泰桓は、最高の体調を維持した2007年に打ち立てた自身の短水路記録を超えた。朴泰桓は、今大会の自由形200メートルで1分41秒03を記録し、2007年にベルリンKINA競泳ワールドカップで打ち立てたアジア記録(1分42秒22)を9年ぶりに更新した。1500メートルでも2007年の同大会で作成した14分34秒39を19秒ほど短縮した。
朴泰桓は、また今大会でリオデジャネイロ五輪の自由形200メートル銀メダリスト、チャド・ルクロ(南アフリカ)とリオ五輪自由形1500メートル金メダリストで「長距離の最強者」グレゴリオ・パルトリニエリ(22=イタリア、14分21秒94)を見事に制した。
正式コース(50メートル)ではい短水路大会だったため、ライバルを意識せず自身のレースに集中しながら25メートル地点での素早いターンで距離を広げた試合展開が目立った。種目別決勝で記録したスタート反応速度も0.60~0.64秒で出場選手の中で最も速かった。
リオ五輪参加後、10月の全国体育大会や11月のアジア水泳選手権に立て続けに出場する競行軍の中でも、今大会3冠達成を果たし体力低下への憂慮を払拭した。同日も1500メートルに出場した後、すぐ行われた100メートル決勝に参加し47秒09の記録を出した。国内で適当な練習場が見つからず練習の代わりに実戦試合に参加してきたことが、むしろ体力強化と競技力維持にプラスになった。朴泰桓は、国内で1ヵ月ほど休養を取った後、来年7月の世界大会に向けた準備に取り組む計画だ。
兪載泳 elegant@donga.com