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W杯スタメン夢見る車ドゥリ

Posted December. 10, 2001 10:30,   

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「2002年ワールドカップ(W杯)では、僕もスタメンになりたい」

「チャブーム2世」チャ・ドゥリ(21・高麗大)が韓国サッカー代表チームで急速に成長しつつある。

元国家代表監督、車範根(チャ・ボムグン)氏の息子、車ドゥリは、10月29日、「ヒディンク丸7期」として初めて代表チームに抜擢された新人。実は「代表クラス」というよりはヒディンク監督が可能性を見るために選んだ若手選手の一人に過ぎなかった。しかし、車ドゥリは練習を繰り返えすうちに成長ぶりが目立ち、ヒディンク監督の厚い信任を受けている。

3日から済州道西帰浦(チェジュド・ソギポ)で行われた「ヒディンク丸8期」の練習。車ドゥリはチーム内の紅白戦でまだ「ベスト11」に入ることはできなかったが、白チームの最前方攻撃手として大活躍した。猛烈なスピードでゴールに向かって突進する姿は、86年メキシコ大会の際にグラウンドを駆け巡っていた「お父さん」とそっくりだった。あまりにもスピードが早すぎて守備手のチェ・ジンチョルが何度も追いつくのに失敗したこともある。

まだ経験が少ないため、視野が狭く細かな技術は不十分だが、ゴールに向かって猛烈に突き進んでシュートを飛ばす姿は、相手をひやりとさせるほどの破壊力がある。

代表チームについて回るサッカー協会のある技術委員は「この頃、車ドゥリを見ると、日に日に成長している。代表チームのポジションの中でストライカーの競争が最も激しいが、このままだと先輩たちを追い抜いて23人のエントリーに入る可能性が高い」と評した。

ヒディンク監督は「若手選手には代表チームと一緒に練習し、試合をする中で高い水準のサッカーに対する経験を身に付けさせるだけだ」と具体的な発言を控えているが、現代サッカーの主流といわれるスピードとパワーあふれるプレーを披露する車ドゥリに深い愛情を注いでいると、代表チームのある関係者は話す。

ヒディング監督は、オランダチームを率いて98年大会で準決勝まで進出した当時、スピードの速いオベルマルスを活用して相手のサイドの守備を崩す作戦が功を奏した経験があり、車ドゥリを眺める目は尋常ではない。

車ドゥリは大学1年生の99年末、右足の小指を負傷し、これまでは特に注目されなかった。今年初めから試合に出場したが、10月にオリンピック常備軍所属で大邱(テグ)強化練習の途中、代表チームとの練習試合でヒディンク監督に抜擢され、代表チームに入ってから急成長するようになった。11月に行われた3回にわたる国際Aマッチで3回連続出場したほか、8期メンバーにも抜擢され、W杯本大会出場の希望を膨らませている。86年大会の時は選手として、98年フランス大会では監督としてW杯舞台に立ったお父さん、車範根元代表監督の後を引き継いで、夢のW杯舞台に向かって疾走している。

しかし、周辺には「父親のバックグラウンド」が影響しているのではないかという冷やかな視線があるのも事実。しかし、車ドゥリは「父の影響が全くないとは言えない。しかし、僕はそれをチャンスとして活用して印象的なプレーをし、代表チームの申し分のない選手になるために頑張っている」と抱負を語っている。



梁鍾久 yjongk@donga.com