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北朝鮮の支援で1978年にハノイに設立された「友情幼稚園」

北朝鮮の支援で1978年にハノイに設立された「友情幼稚園」

Posted March. 02, 2019 07:40,   

Updated March. 02, 2019 07:40

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2回目の米朝首脳会談が始まり、世界のメディアの注目を浴びたベトナムの幼稚園がある。まさに「ベトナム・北朝鮮友情幼稚園」だ。この幼稚園には、北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の名前を取った「金日成班」、「金正日班」がある。1978年に北朝鮮の支援で設立されたこの幼稚園は、一時「血盟」と呼ばれた北朝鮮とベトナムの関係を示す場所だ。

両国は1950年に国交を樹立した。ホーチミン主席と金日成主席が互いを訪問するなど、党と国家レベルの連帯外交を行った。共産主義者であり民族主義者であるホーチミン氏と金日成主席の政治的立場や指向が似ていたという見方もある。

両国が「血盟」関係になったのは60年から75年まで米国とベトナムのベトナム戦争を通じてだ。外交部によると、北朝鮮は当時、北ベトナムに大砲など兵器と車両だけでなく、現金まで支援した。

友好だった両国の関係が変わり始めたのは、78年にベトナムがカンボジアを攻撃して占領してからだ。当時、北朝鮮はベトナムを非難し、カンボジアのシアヌーク国王(当時)が北朝鮮に亡命して滞在できるようにした。80年代にベトナムが本格的に改革・開放政策を展開し、さらに韓国とベトナムが92年に公式に国交正常化したことで、北朝鮮とベトナムの関係はさらに疎遠になった。

金総書記が政権に就いて以降、2000年代に入って、両国関係は再び正常化する。07年、ベトナムのノン・ドゥック・マイン共産党書記長(当時)が北朝鮮を訪問したが、当時、ある香港メディアによると、金総書記が「ベトナムのドイモイ政策の成功を高く評価する」とし、ベトナムの経験から学びたいと明らかにしたという。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が政権に就いた後も、両国は厚い関係を維持した。金正恩氏は15年に創建85周年を迎えるベトナム共産党に送った祝電で、「両党、両国人民の伝統的な親善協力関係が社会主義の偉業の勝利に向けた道で一層強化、発展すると確信する」と表明した。


李새샘 iamsam@donga.com