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ハノイ米朝首脳会談、核物質・兵器まで除去する行程表を作らなければ

ハノイ米朝首脳会談、核物質・兵器まで除去する行程表を作らなければ

Posted February. 11, 2019 08:28,   

Updated February. 11, 2019 08:28

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28~29日に予定された2回目の米朝首脳会談の場所がベトナムの首都ハノイに確定した。トランプ米大統領は9日、ツイッターに「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談日程に合意した」と明らかにした。そして、「北朝鮮は正恩氏の指導の下、偉大な経済強国になるだろう」とし、「北朝鮮は違うロケットに、すなわち経済のロケットになるだろう」と強調した。

ハノイは様々な点で米朝首脳の会談に大きな象徴性を与えるだろう。ベトナムは米国と戦争した長年の敵国だったが、関係正常化を果たし、協力関係を構築した。その国の首都が米朝の敵対関係を終わらせて平和を開く場所に選ばれたのだ。さらに「ドイモイ(刷新)」政策を通じて急速な経済成長を成し遂げたベトナムのモデルは、今後、北朝鮮が進む道のすばらしい道案内になることができる。正恩氏のベトナム公式訪問も推進されるので、ベトナム訪問が北朝鮮の未来のための画期的な転換点になることを期待する。

このように米朝首脳会談は確定したが、非核化の合意はまだ霧の中のようだ。平壌(ピョンヤン)での3日間の実務協議を終えたビーガン北朝鮮政策特別代表は、「議論は生産的だった」としつつも「解決しなければならない難題もある」と吐露した。平壌交渉では双方の立場を具体的に話し合ったが、相互の要求を交わす交渉段階には至らなかったという。米朝が来週また会って交渉を続けるというが、半月しか残っていない状況でまだ行く道は遠い。

2回目の米朝首脳会談が成功するかどうかは、昨年の1回目の会談のシンガポール合意に続くハノイ合意の内容にかかっている。曖昧で原則的な合意に終わった1回目とは違って、今回は北朝鮮の非核化と米国の相応の措置を盛り込んだ非核化行程表の合意を目指して交渉している。双方はひとまず初期の措置として核施設の廃棄とそれに伴う補償措置に集中するようだ。しかし、北朝鮮が保有する核物質や核弾頭、ミサイルまで永久に除去する合意が含まれなければならない。さもなければ、核凍結の次元にとどまって危険を一層大きくした過去の失敗を繰り返すだけだ。

ビーガン氏は訪朝前、「最後の核兵器が北朝鮮から搬出され、制裁が解除され、大使館に国旗が揚げられ、同じ時間に条約が締結される瞬間」を理想のシナリオとして提示した。それだからこそハノイ会談で核の完全廃棄と米朝国交正常化、平和体制の樹立という最終目標にまで達する行程表を作らなければならない。首脳が毎度会って談判するイベント式の会談はハノイで終わらせなければならない。これからは履行結果を点検・評価し、関係を構築する出会いでなければならない。