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崔鍾球金融委員長の「偽ブランド時計」

Posted November. 13, 2018 08:03,   

Updated November. 13, 2018 08:03

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来年度予算案の審議が行われている国会で、韓国金融委員会の崔鍾球(チェ・ジョング)委員長の腕時計が話題だ。一見したところ公職者が手を出せないようなスイスの最高級ブランドの製品を身に着けているためだ。

7日、国会予算決算特別委員会の会議場。数人の予算決算委関係者が、書類の検討に余念のない崔氏の腕時計を見て、コソコソ話し出した。時計のバックルがひと際光っていたためだ。スイスのブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」のシンボルマークであるマルタ十字の模様が鮮明だった。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、スイスで1755年に設立された最高級の時計メーカー。価格は数千万ウォンから1億ウォン以上。フランスの皇帝ナポレオン1世、朝鮮最後の王である純宗がこの時計を身に着けた。2015年8月、30代の女性が4600万ウォンにのぼるヴァシュロン・コンスタンタンを税関に申告せず持ち込んで摘発され、「全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の3男在晩(ジェマン)氏から受け取った」と主張して話題になったこともある。ともかくこの日から国会予算決算委では与野党問わず崔氏の時計の話でもちきりだ。「あの時計なら公職者財産申告の対象ではないのか」という声もある。

崔氏は8日、国会で出回っている話の真相を尋ねる東亜(トンア)日報に電話をかけてきた。崔氏は、「2007年頃、カンボジア出張の時に路上で30ドルで買った『偽物』だ。会って見せる」とブランド時計ではないと否定した。そして、「この時計は偽物が多い。私も後で有名ブランドだと知ったが、本物だったらうれしい」と話した。長官クラスの金融委員長がなぜ偽ブランドの時計をはめているのかと尋ねると、「(偽物だが)この時計が気に入っている。ベルトも2万~3万ウォンで何度も変えた」と話した。

国会の周囲では、「高級公職者が偽物を使うのか」という声や「偽ブランド時計が11年間もつのはおかしい」、「関税法違反の可能性はないのか」という声もある。崔氏は別の場所で、この時計ではなく別の時計をはめていた姿がカメラに捉えられている。崔氏は今年3月、14億7459万ウォンの財産申告をした。


張寬錫 jks@donga.com