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慰安婦被害を知らせるために自転車で米国を横断した二人の青年

慰安婦被害を知らせるために自転車で米国を横断した二人の青年

Posted September. 06, 2018 08:58,   

Updated September. 06, 2018 08:58

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「3ヶ月間、諦めたい気持ちが100回以上もありました。しかし、日本軍元慰安婦たちの苦しみを考えると、ペダルを止めることができませんでした」

6月23日、韓国から来た20代の青年二人が、米ロサンゼルスのサンタモニカビーチで自転車のペダルをこぎ始めた。彼らは摂氏40度を超える猛暑と戦いながら、東端のニューヨークに向かって走った。日本軍元慰安婦の苦しみを米国に知らせるために、アリゾナ、ニューメキシコ、オクラホマ、カンザス、ミズーリ、イリノイ、ペンシルベニア州を経て、ワシントン、ニューヨークに向かうジグザグコースの6600キロの大長征だった。自転車同好会のウェブサイトから彼らの事情を聞いた30代の米高校教師も、シカゴから合流して一緒に走った。

韓国大学生のぺク・ヒョンジェ(25・白石大学)、イ・ホジュン氏(22・仁川大学)と米国人教師アントニオ・ナバーロ氏(34)は先月31日、ニューヨークで自転車大長征を終えた。4日(現地時間)、「平和の少女像」が設置されたニューヨーク・マンハッタンの韓国人会館で行われた記者会見場で会った彼らの褐色の顔が、険しかった道のりを示しているようだった。ぺク氏は、「完全に人間の力を利用して走る自転車が、少しでも元慰安婦のおばあさんたちの苦しみに近付く手段だと思った」とし、「就職をするとこれ以上チャンスがないような気がして、1年間準備して挑戦した」と語った。

彼らは1日に5、6時間自転車をこいで、アリゾナとニューメキシコの砂漠地帯と東部山岳地帯を走った。猛暑のために座り込んで、高速道路のパトロール隊の助けを借りたこともあり、交通事故に遭って命の危険を感じたこともあったが、ペダルを止めなかった。彼らが旅行中に会った米国人の90%は、慰安婦問題を知らなかった。イ氏は、「米国人に説明すると、『慰安婦問題は韓日関係を越えて、世界の女性の普遍的人権問題だ』と口をそろえた」と語った。

韓国の若者二人と同行したナバーロさん(シカゴ高校のスペイン語教師)は、「まだ世界の各地でレイプのような戦争犯罪が起きており、人身売買が発生するのは恥ずかしいことだ」とし、「今回の経験が残りの人生と教育者としてのキャリアに大きな影響を与えそうな気がする」と話した。

ぺク氏とイ氏は、日本政府が女性たちに性奴隷の役割を強要したことを「認め(Adimit)」、人権蹂躙の犯罪について謝罪し(Apologize)、慰安婦被害者と「同行する(Accompany)」ことを促す「トリプルエイ(3A)」プロジェクトの4期メンバーである。2015年に始まったトリプルエイプロジェクトは、日本軍元慰安婦問題を広く知らせるために作られた韓国大学生の集まりだ。


朴湧 parky@donga.com